陣内孝則監督脚本原作。タップダンサーの夢が破れた修平(森山未來)は恋人の静華(加藤ローサ)が住む北海道へ戻って来た。静華の父が出した結婚の条件は弱小アイスホッケーチーム"スマイラーズ"を勝利させる事だった…。駄目コーチと弱小チームが起こす奇跡…もう使い古された設定に、素人による監督脚本原作の映画と最悪な予想だったが意外にまともな映画だった。素人監督にありがちなヘンな変化球による逃げをせずに(桑田佳祐「稲村ジェーン」とか)、直球で素直に作っているのは好感が持てる。かなりチープな作りだし、消化不良な所もある、演技も演出もいいとは言えないが憎めない。クリスマスソングである「The Little Drummer Boy」の使い方は素晴らしい。スポーツの中でもいい映像にしにくいアイスホッケーの撮り方もディティールまで上手い(陣内孝則の息子がアイスホッケーを習っているとか)。個人的には「マイティ・ダック」よりは好き。ヒロイン岡本杏理よりチーム紅一点映画初出演の江口千夏が印象的。"引退したのに飯島直子が出ているじゃ～ん"と思ったけど、それは飯島愛だと気がついたのは30分後だった(^^;)。
