D.J. カルーソ監督。優秀な双子の兄を持ち、コンプレックスから平凡な生活をおくるジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)は突然、交通事故による兄の死を知る。その直後、銀行には多額の送金、アパートには武器弾薬が届く。テロリストの容疑でFBIに拘束されるが電話の"謎の声"で脱出。一方、シングルマザーのレイチェル(ミシェル・モナハン)も"謎の声"により息子を人質にとられるが…。巻き込まれ型の男女逃走劇、スピード感はあるが映像による誤魔化しは強い。テクノロジー社会、監視社会がキーワードになっているが、SFマニア的に観れば平凡な題材でしかない。退屈では無いにしても、もうちょっと工夫が欲しい所、新しさを感じさせて欲しい所だった。この監督は「ニック・オブ・タイム」の製作総指揮をやっているけど、設定も映像もちょっと似てる。
