ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督脚本。まるでイケてない円城寺アヤメ(成海璃子)は売れないグラビア・アイドル、元同級生の耳川モモ(安藤サクラ)は売れっ子。アヤメは発作的にやった万引きを帳消しにするために、マネージャー涼子(犬山イヌコ)に説得され一日警察署長をすることになったが、そこには昔の恋人恩田春樹(永山絢斗)がいた…。ケラの映画は4作目だけど、観たのはこれが初めて。演劇の人が映画を撮ると陥りやすい失敗もせずに、上手く映画として構成している。笑いとしてはブラックだけどかなりツボを押さえ上手い。'80年代的というか「宝島」的なセンスが好きだ。ブラックな笑いが嫌いじゃなければお薦め。特に舞台の大倉孝二、山崎一とかいい味だしている、大御所で串田和美も副署長で登場。成海璃子は役的にではなくホントに微妙になってしまってるなあ…、「神童」(id:zom-1:20070506#p1)の時みたいな輝きは無い。それが役にあっているのがなんとも…。
