電子竹林:Blog

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「フィッシュストーリー」

中村義洋監督、伊坂幸太郎原作。1975年、繁樹(伊藤淳史)たち早過ぎたパンクパンド"逆鱗"の最後のレコーディング曲「FISH STORY」には謎の一分間の沈黙があった。1982年、気の弱い大学生の雅史(濱田岳)は合コンの場で"いつか世界を救う男"と予言される。2009年、修学旅行でフェリーに取り残された麻美(多部未華子)はコック(森山未來)から正義の味方の話を聞く。2012年、彗星の衝突による世界の終わりまであと5時間、いつものように営業を続けるレコード屋で店長(大森南朋)はセックスピストルズより早かった日本のパンク「FISH STORY」をかける…。「アヒルと鴨のコインロッカー」(id:zom-1:20070627#p1)を見事に映像化した中村義洋により再び伊坂幸太郎が原作…の割には上映もややマイナーなのが残念。「アヒル…」よりは地味ではあるが、手堅い映画化。原作(id:zom-1:20070529#2)より分かりやすく、世界の人々は場所と時間を超えてどこかつながっているというテーマを描く。タイトル通りにホラ話っぽいけど、それでも見た後は爽やかな印象。役者の使い方がなんとも贅沢なのがいい。(追記:原作をざっと読み返したが記憶よりずっと短い、映画は上手く内容を膨らましてあると感じた。「終末のフール」(id:zom-1:20070409#p2)とか上手く取り入れた印象)

http://fishstory-movie.jp/