電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「おと・な・り」

熊澤尚人監督、まなべゆきこ脚本。七緒(麻生久美子)は花屋でバイトしながらフラワーデザイナーを目指し、フランス留学目前。聡(岡田准一)は友人であり人気モデルのシンゴ(池内博之)の専属写真家として有名になるが、好きな風景写真のためにカナダ行きを考えている。二人は音が筒抜けの薄い壁のアパートの隣同士だったが、ある日シンゴが行方不明に。そしてシンゴの恋人だと名乗る茜(谷村美月)が聡の部屋に現れるが…。コーヒーの豆を挽く音が聞こえる様な隣同士も、岡田准一麻生久美子ならロマンチックに思えてしまう少女漫画的マジックが成功している。「虹の女神」(id:zom-1:20061104#p1)を思い出させる淡い色と光の映像もいい。全体には少女漫画的ではありながら、途中では甘い幻想をぶちこわし現実を見せつけている所とかも、まあ良いバランスなのか。終わり方は良いにしても、最後の方はちょっとやり過ぎ感がある。2004年函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞長編部門佳作「A/PART」の映画化(この年グランプリは「うた魂♪」(id:zom-1:20080405#p1))。同潤会アパート をイメージしたというが、同潤会はこんなコジャレてなかったけどなあ(近所にあった)。

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