電子竹林:Blog

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「かいじゅうたちのいるところ」- Where the wild things are -

スパイク・ジョーンズ監督。 モーリス・センダック原作。空想好きでいたずらっ子のマックス(マックス・レコーズ)、ある晩母親とケンカして家を飛び出したマックスはヨットで沖へ向かう。辿り着いた島でマックスは7匹のかいじゅうと出会い、王様になる…。これが監督三作目、前二作はカウフマン脚本で今度は監督が脚本もやっている。原作者の希望で監督がスパイク・ジョーンズになったというのは本当なのだろうか。なんかスパイク・ジョーンズを監督に指名する絵本作家というのは不思議な感じ。全体には子供の心理世界へ大人が入って行くための映画な印象。子供が観て面白いかは、かなり謎。出だしからの心理描写の繊細さ、子供の視点の世界の映像、そのショットの美しさにはシビれるものがあった。どちらかというと島へ行ってからの方がメリハリが無いが、さすがに絵本の原作だからしょうがないか。かいぶつたちの、リアルだけどいかにも子供の創造物という微妙な造形は見事。それが自然に動くのは本当に驚き。

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