電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「告白」

中島哲也監督脚本、湊かなえ原作。ある中学の1年B組、三学期終業式ホームルーム、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)は「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」と話しはじめる…。原作(id:zom-1:20090125#2)は余りのブラックさに驚愕し、登場人物すべてに共感出来ないという作風に愕然としたが、引きつけられる魅力があったのは間違いない。映画は基本的には原作と同じ展開。映像になるとリアル感がある分はブラックさは増すけど、巧みな映像に意外に爽やかさも感じる。文章のジメジメした感じがないせいかもしれない。これだけ上手く映像化するのは大したものだと思う。ブラックさに引きつけられる原作の不思議な魅力を、同じように持っている。しかし、これの映画がヒットするのも何か社会的には不気味な感じではある。

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