ティムール・ベクマンベトフ監督、セス・グレアム=スミス原作「ヴァンパイアハンター・リンカーン」。エイブラハム・リンカーン(ベンジャミン・ウォーカー)は母親をヴァンパイアに殺され、復讐のためにドミニク(ヘンリー・スタージス)に戦い方を学ぶ。スプリングフィールドに移り住んだエイブラハムは昼は薬局で働き、法律を学び、夜はヴァンパイア狩りを続け、そしてメアリー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と出会う…。リンカーンがヴァンパイア・ハンターという、この設定の面白さが命。中盤までそれがあまり上手く活かされていないが、南北戦争を対ヴァンパイア戦争と見る後半の展開はかなり面白い。ヴァンパイアと奴隷制度との絡ませ方も上手い。元大統領でこういう映画が作れてしまうのは羨ましい。やや愛国主義的な感じは強いが。
