ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。田舎町の感謝祭の日、建設業のケラー(ヒュー・ジャックマン)の幼い娘が行方不明になる。ロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)らは目撃された不審車、性犯罪者をしらみつぶしにして行くが捜査は難航する。ある時、偶然にロキは容疑者アレックス(ポール・ダノ)を追いつめるが…。予想出来ない展開はなかなか面白く、善悪判断を越えた展開も色々考えさせる所がある。が、何とも後味が悪い映画である事は間違いない。容疑者側に立った時の絶望感は凄まじい、それがこの映画のポイントでもあるけど。主演二人もいいが、ポール・ダノの演技が個人的には光っていると思った。そして、その母親役のメリッサ・レオもいい感じに不気味。ロジャー・ディーキンスの撮影は、重く暗いトーンを奇麗に出している。評価は分かれるだろうが、もうちょっと上手く作ったら傑作になった印象はある。
