電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「リアリティのダンス」- La danza de la realidad -

アレハンドロ・ホドロフスキー監督。1920年代軍事政権下チリ、海沿いの小さな村トコピージャ。ロシア系ユダヤ人の少年アレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)、その家族はウクライナ商会を経営する父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)とアレハンドロを父の生まれ変わりだと信じる母サラ(パメラ・フローレス)。軍事政権の圧政が強まり、共産主義者のハイメは大統領の暗殺を計画するが…。チリを舞台にホドロフスキーの12歳までの自伝的な内容。「…DUNE」(id:zom-1:20140620#p1) の勢いで、ホドロフスキーが好き勝手に作った印象。だが80歳を越えてこれだけのイメージ喚起の力があるのは大したもの。「エル・トポ」を思い出させるように、多くのシーンが前衛的で暗示的。エル・トポの息子役が、43年経てハイメで帰ってくるとは、なんとも感慨深い。でも、昔よりは分かりやすいかも。多少は角が取れて人間が丸くなったのか。サラ役は本物のオペラ歌手らしい。

http://www.uplink.co.jp/dance/