電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「エル ELLE」-ELLE-

ポール・バーホーベン監督、フィリップ・ディジャン原作「oh…」。ゲーム会社CEOのミシェル(イザベル・ユペール)は自宅で突然襲われる。何事もなかったのように息子のヴァンサン(ジョナ・ブロケ)とその恋人ジェシー、若い男と付き合う母アイリーン(ジュディット・マーレ )、元夫のリシャルト(シャルル・ベルラン)と接し、また倫相手のロベール(クリスチャン・ベルケル)、その妻で親友のアンナ(アンヌ・コンシニ)、向かいに住む銀行家パトリキ(ロラン・ラフィット)、その妻で敬虔なクリスチャンのレベッカ(ヴィルジニー・エフィラ )たちと付き合っているが、記憶がフラッシュバックする…。原作未読。イザベル・ユペールの演技は当然良いし、その他のみんなの繊細な演技は素晴らしい。ミステリー的には中途半端で、演出はその演技を活かせていない感じもする。しかし、みんなヘンな奴ばかりなのが面白い。まあ、ミステリー性は狙った映画ではないのだけど、父親の存在と39年前の事件など凄く面白い設定なのに、まったく中途半端で残念。その中途半端さは「氷の微笑」に通じるものがあるなあとちょっと思った。

http://gaga.ne.jp/elle/