電子竹林:Blog

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「あのこは貴族」

岨手由貴子監督、山内マリコ原作。東京の上流階級に生まれ育った20代後半の榛原華子(門脇麦)は恋人に振られ、バイオリニストの親友・逸子(石橋静河)たちのアドバイスを受けながら結婚相手探しに奔走、弁護士の青木幸一郎(高良健吾)との結婚が決まる。一方、富山から上京し東京の名門大学に入学した時岡美紀(水原希子)は、格差を感じていたが…。原作未読、上も下も、階級ってモノの閉塞感の出し方が見事に決まっている。かなり好きな映画。ファッションやインテリアや作法や無作法のディティールも凝っていて面白い。あからさまな幼稚舎からの格差みたいのも、リアル感ある(全然関係ない世界だったけど、なぜか私も小学校の時代には幼稚舎の格差は知っていたな)。門脇麦水原希子石橋静河が並ぶだけでも見応えある空間になる。ラストは映像的にピシっと決まって、予想以上にいい終わり方だった。

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