電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「太陽は動かない」

羽住英一郎監督、吉田修一原作「太陽は動かない」「森は知っている」。鷹野(藤原竜也)、田岡(竹内涼真)は秘密組織AN通信に子供の頃から育てられたエージェント、心臓に爆弾を埋め込まれ24時間ごとの死の危険の中で任務を果たす。二人は、風間(佐藤浩市)の指令で世代エネルギーの極秘情報を求め、敵エージェントのデイビッド・キム(ピョン・ヨハン)、AYAKO(ハン・ヒョジュ)たちと情報を奪い合うが…。原作は両方とも未読。吉田修一には珍しい産業スパイなアクションもの。監督が羽住英一郎だから期待はゼロだったのだが、やはり全体に雑。コロナの影響もあるかもしれないが、すべてにおいてリアル感が乏しい。荒唐無稽をリアルに見せてしまう、007みたいなパワーはまるでない(比べるのも申し訳ないが)。主演二人のキャラも魅力ないが、謎の敵デイビッド、AYAKOの存在がまったく魅力もないってトコが驚かされる。吉田修一の原作は、もうちょっと人間関係を複雑に絡ませているのだとは思うが。山下(市原隼人)はもうちょっと活躍して欲しかった。

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