電子竹林:Blog

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「殺人鬼から逃げる夜」-Midnight-

クォン・オスン監督脚本。聴覚障害のギョンミ(チン・ギジュ)は、やはり耳が聞こえない母(キル・ヘヨン)と暮らし、お客様相談センターで手話を担当していた。ある夜、ギョンミは、連続殺人鬼ドシク(ウィ・ハジュン)がソジュン(キム・ヘユン)を襲う事件現場に遭遇し、ドシクに追われることになる。さらにソジュンの兄で元海兵隊員のジョンタク(パク・フン)も妹を探していたが…。設定自体はそれほど新鮮ではないが、ここで聞こえる、聞こえない、手話が分かる、分からないを組み合わせて作るサスペンスがとても巧みで感心した。一晩での出来事で、そのスピード感もいい。人気のない住宅地、繁華街と舞台展開も巧み。主人公に母、被害者、その兄と絡ませて、それぞれの欲望と葛藤のズレを使った展開させ方が非常に上手い。特にラストの決断はなかなか意外性があって、見事な展開。初監督と思えない手腕。しかし韓国、連続殺人鬼多すぎだろう。

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