電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「キングスマン ファースト・エージェント」-The King's Man-

マシュー・ボーン監督。1914年、サラエボ事件から第一次世界大戦が勃発。英国貴族のオックスフォード公(レイフ・ファインズ)は平和主義を貫こうとするが、息子コンラッド(ハリス・ディキンソン)は従軍を希望する。ロシアのラスプーチン(リス・エバンス)を始めとする闇の組織が暗躍する世界で、あるきっかけからオックスフォード公は、ショーラ(ジャイモン・フンスー)、ポリー(ジェマ・アータートン)たちの協力でスパイ組織を作ろうとするが…。シリーズの「キングスマン」「キングスマン ゴールデン・サークル」と同じボーン監督、印象は大体同じだけど、どこか演出の物足りなさを感じる。残虐シーンは減った印象。前半、主人公が息子なのか親なのか曖昧。英独露の従兄弟の王同士の対立、サラエボ事件からUボート、東部戦線、ロシア革命、米参戦と細部まで史実に合わせているところは面白いのだけど、陰謀論的な歴史観を無理矢理入れてしまっている。執事の世界ネットワークとか、黒人は円卓には入れないのか、など無理矢理に多様性を入れ込んでいる感じはかなりモヤモヤ感はある。

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/kingsman_fa