瀬々敬久監督、沢木耕太郎原作。飲み屋のケンカで偶然に知り合った、ボクサーの黒木翔吾(横浜流星)、元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)はともに不公平な判定負けをした過去があった。翔吾の懇願と、かつての仲間・次郎(哀川翔)と健三(片岡鶴太郎)の後押しで仁一は翔吾をトレーニングすることになり、かつてのジムの大塚(坂東龍汰)、さらに世界チャンピオン中西(窪田正孝)との対決を目指すが…。原作は未読。長そうな原作を詰め込んだ軋みも感じるけど、全体にはまあまあいい流れ。娘・佳菜子(橋本環奈)あたりはかなり省略されている感じがする。ボクシングものとして、横浜流星はまあ頑張ってるかな。佐藤浩市の爺さんぶりも悪くない。片岡鶴太郎は、元プロボクサーの力をみせて欲しかったな。窪田正孝の昆虫っぽい目の、変人なキャラは面白いな。
