電子竹林:Blog

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「アステロイド・シティ」-Asteroid City-

ウェス・アンダーソン監督。1955年、アメリカ南西部、隕石のクレーターが観光名所の砂漠の街アステロイド・シティ。若い天文学者の科学賞ジュニア・スターゲイザーの授賞式に招待された5人の子供とその家族たち、受賞者ダイナの母は映画スターのミッジ・キャンベル(スカーレット・ヨハンソン)、ウッドロウの父オギー(ジェイソン・シュワルツマン)は戦場カメラマンであり、妻が死んだことを息子と三人の娘にまだ話せないでいた。街には小学生の集団、カウボーイたちもいたが、表彰式のある事件により街は隔離されてしまう…。 相変わらずのウェス・アンダーソン節、美しいパステル調の色彩で、難解な構造をもち、全体にエスプリが効いている。またまた掴みにくい話。物語の構造は「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」ほどは複雑ではないかな。1955年、砂漠、クレーター、科学者、というとどうしても核実験を連想する。暗示するものは色々あるけど、実際、なんかよく分からない。実は関係ないのかもしれない、監督の頭の中にだけあるのかも。以前の作品が好きなら面白いのは間違いない。

https://asteroidcity-movie.com/#modal