電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「梟 フクロウ」-The Night Owl-

アン・テジン監督。1645年、李氏朝鮮第16代国王・仁祖の時代。盲目の鍼医ギョンス(リュ・ジュンヨル)は、その腕を買われ宮廷で働いていた。清により人質に取られていた世子の昭顕が帰国、昭顕の息子である幼い昭顕はギョンスを信頼していた。そして、昭顕が医局長により毒殺されたのをギョンスは知り、夜中、宮廷を逃げながら真実を暴こうとするが…。なかなかによく出来た朝鮮王朝を舞台にしたサスペンス。盲目の鍼医の主人公が宮廷で殺害犯人とされてしまい、ひたすら逃げ惑うという設定がなかなかイイ。古くは「暗くなるまで待って」、最近では「シーフォーミー」などがある盲目の逃走劇だが、また違うヒネった面白さがある。この盲目の謎も上手い。そこに複雑に政治闘争が絡んでくるのは、いかにも韓国宮廷モノ。ラストに向けてが史実に縛られてスカっと結末にならないのは、まあしょうがないだろうなあ。

http://fukurou-movie.com/