電子竹林:Blog

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「カラーパープル」-The Color Purple-

ブリッツ・バザウーレ監督、アリス・ウォーカー原作。1900年代初頭、ジョージア州。横暴な父のもと、セリー(ファンテイジア・バリーノ)は妊娠し子供は養子に出される。セリーは父によりミスター(コールマン・ドミンゴ)と強制的に結婚させられ、さらに最愛の妹ネティ(シアラ)とも離れ離れになる。やがてセリーは歌手となったシュグ(タラジ・P・ヘンソン)、自立した強い女性のソフィア(ダニエル・ブルックス)と出会い、自分に目覚めて行くが…。1985年スピルバーグ版は、世間での評価は高かったが、それほど好きではなかった。今回のは歌は多いのだが、ミュージカル感は薄い。スピルバーグ版もそうだが、全体にはいい話であるし、黒人女性の自立は感動的ではあるのだが、どこかDVとか暗い面は上っ面になってしまって、最後には丸く収まり、いい話になっているのが違和感がある。今回はミュージカルで、その化粧感がさらに強く感じる。まあ、それも文化で、そうしないと、悲惨すぎるのかもしれないが。現地、当事者の考え方がイマイチ分からないな。音楽として気に入ったのはシュグの「プッシュ・ザ・ボタン」ぐらいかなあ。

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