電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「セルラー」- Cellular -

デヴィッド.R.エリス監督。うーん、面白かった。電話を軸とする巻き込まれ型のサスペンスは、現代のヒッチ「北北西に進路を取れ」を思わせる(誉め過ぎか?)。スピード感あふれる展開、小道具の使い方の上手さや、人物の交錯させかたが見事で、クライマックス…

「きみに読む物語」- The Notebook -

ニック・カサヴェテス監督。原作は、ニコラス・スパークス(「メッセージ・イン・ア・ボトル」)。青年時代の純愛物語は単純だが、構成が非常に上手く、ラストにかけての盛り上げ方は感動的。老人性痴呆症(最近は認知症に代わっているけど)は悲しい現実だが、…

「ローレライ」

樋口真嗣監督。原作は福井晴敏「終戦のローレライ」全四巻(未読)。長い原作を映画化する時にありがちな、中途半端なエピソードの入れ方が目立ち、さらに「踊る大捜査線」的な妙なヒューマニズムも臭い。ハリウッドに比べるとCGがチャチさが目立つとか、妻夫…

「文化庁メディア芸術祭」

Art

東京都写真美術館。面白いもの詰まらないもの半々(ま、例年通り)。インタラクティブなのでは平川紀道「GLOBAL BEARING」は迫力あって面白いけど、もうちょっとひねっていいかも。Usman Haque「Sky Ear」は実物を見てみたいい(一度見た人は生涯忘れることが…

「グローバルメディア2005 おたく:人格=空間=都市」

Art

東京都写真美術館。先日はプレオープン(id:zom-1:20050213#p2)だったので、やっと全部見た。メディア芸術祭もあるので、いつもの写美とはかなり違う客層。NHK「日曜美術館」でやったせいもあって混んでいる。が、内容的には秋葉原やコミケや中野ブロードウェ…

「苺の破片」

中原俊、高橋ツトム共同監督。「櫻の園」の宮澤美保(二年舞台監督)と梶原阿貴(三年)に中原俊が監督となると、観ない訳にはいかないが…。描けなくなった漫画家の再生というネタもいいし、物語としては悪くないし、二人の女優を上手く使っていると思うが、全体…

「五線譜のラブレターDE-LOVELY」

アーウィン・ウィンクラー監督。「昼も夜も」「ビギン・ザ・ビギン」などのミュージカルと映画の名作曲家コール・ポータの一生をミュージカル仕立で見せる構成。凝っていて面白いし、誰でもどかで聞いている曲のオンパレードは楽しめる。ケビン・クライン、…

「MAKOTO」

君塚良一脚本、初監督。原作の郷田マモラの同名コミックは未読。死者の姿が見える法医学監察医という設定は面白いし、ミステリー仕立な所も悪く無い。しかし、キャリアがある役者ばかりなのに、台詞も演技もぎこちない。演出、脚本の悪さか。東山紀之はあく…