電子竹林:Blog

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「快楽主義の哲学」

澁澤龍彦 文春文庫。三十数年前にカッパ・ブックスより出たものの、やっとの文庫本化。渋澤の著作の中の、この本の位置というのは実に微妙らしくて、詳しくは本書の解説を読んで欲しい。本人が全集に入れたがらなかった等など、諸事情の説明があります。「人生に目的などありはしない-」という所から始まる哲学論。その考えの好き嫌いに関わらず読む価値はあると思う。私はエピクロス哲学とストア哲学の根底での一致の話など、関心しました。