電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「英国ありのまま」

林信吾 中公文庫。「地球の歩き方・ロンドン編」の著者によるエッセイ。「地球の歩き方・ロンドン編」はロンドン旅行の時に実にお世話になった。ホテルも予約せず、エアチケットだけで一週間以上以上の計画で一人ロンドンへ出かけたもので(^^;)。ミュージカルや美術館や、生活感ある情報が豊富なのが助かった。著者、林信吾の十年間の現地生活からの実体験。各章のタイトルが「~は楽じゃない」というのが笑える(^^)。取り上げられるネタはビザ、食事、英語、泥棒、テロ、紀行、スポーツなどなど。スノッブで無く、甘くも無く、むやみに辛口でも無い文章がいい。街ネタ的なエピソードも面白い。何しろ最初の10行で出てくる話題がヒースロ空港の入国審査官の前で「南無妙法蓮華経」と唱えると黙って六カ月のビザがもらえるという噂についてである。この人の感覚の面白さが判る。ところで知らなかったのだけど元皇太子妃の故ダイアナさんは「300年ぶりに、イギリス人女性が英国の王位継承者に嫁いだ例」だそうです。うーむ、知らなかった。