本広克行監督。少林拳武術学校での3000日の修行を終え帰国した桜沢凛(柴咲コウ)だが、祖父の道場は閉鎖、師である岩井拳児(江口洋介)は町外れで中華食堂を営んでいた。食堂で出会ったミンミンは凛をラクロスに誘うが…。物語のメチャクチャさは古い香港映画みたいだが、ギャグは面白くないし、アクションも迫力が無くCGは陳腐。「少林サッカー」のラクロス版かと思うと、途中からはブルース・リー映画になってしまうし、全然まとまりがつかない。一応、製作にチャウ・シンチー/周星馳 の名前が入っているけど、あのパワーのかけらも無い。名義貸しだけって感じ。やはり、俳優がカンフー出来ないと誤摩化しばかりが目立ってしまうし。ちゃんと体が動いているのは岡村隆史だけ。「少林サッカー」のティン・カイマン/田啓文、ラム・チーチョン/林子聡も出演。活躍は少ないが、修行しているだけあって彼らはちょっとした推手でも上手い。結局、予告編でメインのラクロスの試合はエンディグロールのバック。これは何か裏事情があるとしか思えない…。
