電子竹林:Blog

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「カメラはライカ」金属魔境へのご招待

田中長徳光文社文庫。カメラジャーナル主筆のチョートクこと田中長徳の本。カメラ評論家としては好きな人。この本はライカ関連について色々と各所に書いている文をまとめた物。単行本になっている「ライカの謎、謎のライカ」や「くさっても、ライカ」、また「チョートクのカメラジャーナル」などから。「ライカ通の本」や「ドイツカメラの本」などよりは、よりカメラに対する思い入れ度が高い、マニアな思いを叙情的に書きつづっているのが、読んでいて楽しい。これはあらゆる趣味に通じる所があると思う。この思いは、アサヒカメラ98/10月号赤城耕一氏の記述より抜粋した、次の言葉に象徴される。「ライカは高価だし機能的にも著しく時代遅れなカメラだとしたうえで、ライカを使って良い写真を撮るのだ、という精神的な高揚感を得ることこそが、ライカを買う目的のすべてである」ところで、予約した安原一式はいつ頃くるのだろうか??