電子竹林:Blog

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「日本国の研究」☆

猪瀬直樹、文春文庫。 文藝春秋1996年11月号~1997年1月号連載、単行本化は1997年、文藝春秋読者賞受賞。猪瀬直樹 は信用できるジャーナリストの一人。この本も凄く面白かった。行革を妨げるもの、官僚国家の日本の暗部を暴いている。話は各方面に渡り、すべてを理解するのはなかなか難しいのであるが、税金を払って入る身としては腹立たしい事ばかりである。この構造の始まりが田中角栄日本列島改造論にあり、あの時代に大蔵省が誇りを失いはじめたと、あとがきで著者本人が書いているが。なるほど、「田中角栄研究」も読まねばならないか。