電子竹林:Blog

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「悪魔のワルツ」☆- The Mephisto Waltz - Fred M.Stewart

フレッド・M・スチュワート、角川ホラー文庫。1971年3月に刊行された単行本の文庫本化。本国での出版は1969年で、著者のデビュー作。主人公のクラークソンはピアニストになる夢を捨てて、フリーのルポライターとなっている。インタビューをきっかけに世界的ピアニストのダンカン・エリーはクラークソンを息子の様に溺愛するようになり、遺産を残して他界する…。「ローズマリーの赤ちゃん」を彷彿とさせる、悪魔主義の香り。あっさりとした展開ながら、十分に楽しめた。著者はコンサート・ピアニストを目指していただけあって、音楽の使い方が非常にうまい。音楽の悪魔的魅力が満ちている。