電子竹林:Blog

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「ノイズ」- The Astronaut’s Wife -

ランド・ラビッチ監督脚本、ジョニー・デップシャーリズ・セロンニック・カサヴェテス、ジョー・モートン。「あれは何だ」という言葉を残し、NASAの宇宙飛行士スペンサー(ジョニー・デップ)は、宇宙船の船外作業中に2分間交信を絶つ。奇跡的に生還したスペンサーに、妻のジリアン(シャーリズ・セロン)は違和感を持ち、やがて疑惑は深まる…。ホラーとSFの混ぜ方は上手い。展開は地味ながら、妻を追い詰めていくジョニー・デップの無表情な演技が恐い。妊娠の持つ不安と恐怖といういう所が、「ローズマリーの赤ちゃん」的に上手く効果を出している。しかし、最後は何とも、普通の映画になってしまっていて面白くない。もっと心理的な恐怖で迫って欲しかった。

原題の「Astronoaut's Wife」は「ローズマリーの赤ちゃん」のひっかけだと思うんだけど。