電子竹林:Blog

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「カル」

チャン・ユニョン監督、ハン・ソッキョ、シム・ウナ、ヨム・ジョンア、チャン・ハンソン。ソウル、始まりは少年の転落事件、そして体の一部が欠けてバラバラ死体が連続して発見される。謎を追うチョ刑事(ハン・ソッキュ)。すべての被害者とつき合っていた女性チエ・スヨン(シム・ウナ)の存在の存在が明らかになる…。判りにくいが無気味な雰囲気は非常にいいし、展開もそれなりに面白い。謎がすっきり解けない所が、最近の日本の映画、ドラマを意識しているようで、ちょっと好きじゃない。映像的や構成は、黒沢清の「CURE」、「リング」当たりに随分と影響を受けている感じがする。全体では面白い映画だったのは確か。「8月のクリスマス」、「シュリ」と連続でヒットをとばすハン・ソッキョは安定したいい演技。シム・ウナも謎な美貌がよい。スヨンの友人オ・スンミン役のヨム・ジョンアや、オ刑事役のチャン・ハンソンと脇役まで、よい。公式ホームページのネタバレの「カルをめぐる13の謎」を読むと、謎が整理されていて判りやすい。