電子竹林:Blog

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「蟲」

坂東眞砂子 角川ホラー文庫。第一回日本ホラー小説大賞佳作作品 。整地中の富士川のほとりで拾ってきた、「常世蟲」と彫られた石の器。この器が来てから平凡な主婦のめぐみは奇怪な夢や、超常現象に悩まされる…。まあまあ、面白いが、話がデカイ割にはまとまりもない。「蟲」という題から「ムシ嫌いにはとても読めない、生理的嫌悪感を持ったムシもの」だと思っていたけど、そういう部分はまったく弱い。文体は軽く、展開も早く読みやすいのはいいけど。