2001-01-02から1日間の記事一覧
岡崎大五 青春出版社。「意外体験!イスタンブール」から追っている岡崎大五の新刊エッセイ。内容は、時期的には「熱闘ジャングルアイランド」への放浪の前の時期にあたるみたい。バンコクで金が無いながら職を得た主人公のダイゴが転がり込んだアパートでの…
ジム・トンプスン 三川基好訳 扶桑社田舎町ピアデールに現れるカール・ビゲロウ。背が低く、結核。聴講生になるためにウィンロイ家に下宿する。家主ジェイクは被告として裁判を控えている。ジェイクの美しい妻ファイ、世話好きの老人ケンダル、足の悪いルー…
さくらももこ 集英社。サントリー「続のほほん茶」のキャンペーンで1999年に24話づつ2回に書いたさくらももこの絵日記48話分に、さらに40話を追加したもの。基本的にさくらももこの日常。父ヒロシ、母、息子、姉、スタッフなどが絡む日常で、のほほんという…
ジム・トンプスン 三川基好訳 扶桑社「このミステリーがすごい20001」海外編の一位なので読む。ジム・トンプスンは「内なる殺人者」、「残酷な夜」と三冊目だけど、どうも、ワンパターンな気がしてきた。舞台は米国南部ポッツヴィルという人口1280人(Pop.128…
尾崎弥生 小学館文庫。摂食障害の著者が、エステにはまる姿を赤裸々に綴る。その手口がなかなか凄い。去年読んだ「カツラーの秘密」に繋がる、業界の構造を感じる。。痩せるという強迫観念と著者の摂食障害の話は、別の本にまとめられていて、あんまり出てこ…
首藤瓜於 講談社。第46回江戸川乱歩賞受賞作。連続爆弾魔のアジトで発見された心を持たない男、鈴木一郎。爆弾魔を追う茶屋警部、鈴木一郎の精神鑑定を担当する鷲谷真梨子。題名からも鈴木一郎の謎、そのキャラクタが1番の面白さだと思うのだけど、なんとも…
根本圭助 光人社NF文庫。子供の時の小松崎茂との接点は少年マガジンの巻頭特集など。特に「世界大終末」の「地球大脱出」など印象的。「サンダーバード」などのプラモデルの箱は知っていても、買えなかった。小松崎茂としては、後期の近未来画の小松崎茂の印…
安藤寿康 講談社ブルーバックス。クローンものを最近よく読むので、ちょっと気になって読んで見る。遺伝の基本、メカニズムを解説し、双生児研究や量的遺伝学のモデルについて言及する。遺伝規定性は成長とともに増大するなんて話は意外。最後の「遺伝概念を…
キャスリーン・レイクス 山本やよい訳 角川書店
キャスリーン・レイクス 山本やよい訳 角川書店エドガー賞新人賞ノミネート、カナダ推理作家協会最優秀処女長編賞受賞。舞台はカナダのケベック、主人公テンペランス・ブレナンは法人類学者、骨の専門家であり、法医学研究所に勤務する。被害者の骨の鑑定を…
東西寺春秋 にちぶん文庫。著者の詐欺師への取材をまとめたもの。海外でのトラブル的な詐欺事件、無賃乗車などの小物の話はそれ程面白くなかった。その中でも、印鑑販売会社を作って暴力団を騙す手口と、温泉ポスターコンテストを実施して半分合法的に金を集…
塩野七生 新潮文庫。「コンスタンティーノープルの陥落」が、面白かったので読む気になった。1452年、コンスタンティーノープル陥落から70年。1522年、西進するオスマン・トルコの大帝スレイマン一世は自らの陣頭指揮によってロードス島攻略線を開始する。島…
坂東眞砂子 角川ホラー文庫。第一回日本ホラー小説大賞佳作作品 。整地中の富士川のほとりで拾ってきた、「常世蟲」と彫られた石の器。この器が来てから平凡な主婦のめぐみは奇怪な夢や、超常現象に悩まされる…。まあまあ、面白いが、話がデカイ割にはまとま…