電子竹林:Blog

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「伊能忠敬を歩いた」

佐藤嘉尚 新潮文庫。「伊能忠敬 - 子午線の夢-」を観た勢いで、読んでみる。伊能忠敬の足跡を二年かけて歩き通した伊能ウォークのドキュメンタリと、実際の伊能忠敬の小説風伝記を交互に描く。小説風の部分はそれなりに面白かったが、ドキュメンタリの方は事実関係の記述が多く退屈。ウォーキングに向かう姿勢も、これで歩く文化が伝わるとは思えない内容だった。著者の創作ではあるが、伝記の部分では北斎の娘のエイが忠敬の四番目の妻(内縁)になっている。-