佐藤信介監督、樋口真嗣特技監督、ドニー・イェン=アクション監督、釈由美子、伊藤英明、佐野史郎、沼田曜一、嶋田久作。歴史の異なる別の世界、元は隣国の近衛兵でありながら、反政府組織鎮圧のための暗殺集団と化した建御雷家。その末裔、冷徹な刺客に育てられた雪(釈由美子)は、組織を追われる身となり、反政府組織の青年隆(伊藤英明)と出会う…。監督はともかく、特技監督が樋口真嗣、アクション監督のドニー・イェンなら見ない訳には行かない。予告編でも、釈由美子はかなりいい感じ。感想としては、アクションはちょっと力不足か。香港映画でドニー・イェンが見せる生のパワーが感じられない。それでも演出、短いカット、スタントマンに助けられて上手く仕上がってはいる。ちょうど「ゼイラム」の時の森山祐子みたいな感じ。ストーリや世界観は深みがありそうで、実は上っ面だけで気に入らない。もっと主義主張を入れこんでしまった方が面白かったのに。