電子竹林:Blog

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「アイスマン」☆- Freezer Burn -Joe R. Lansdale -

ジョー.R.ランズデール七搦理美子訳早川書房年金の小切手を横取りするために死んだ母親を寝室に隠すが、換金出来ないビル。仲間を誘い手近な花火の屋台を強盗するが、動揺した仲間が店員を射殺、警官に追われ仲間は蛇に襲われ、ビルは蚊の大群に襲われる。助けたのは、旅回りのフリークスのカーニバル、黒人のシャム双生児、ドックマン、ひげ女、座長のフロスト、その妻のブロンド美人のギジェットだけは普通の人。ビルはカーニバルとともに行動する事に…。文体も面白く、展開もスピード感があり斬新。終わり方もなんとも凄い。社会の底辺、ダメダメなビルが、さらに下と見るフリークスたち。その生活や視点が面白い。すごく新鮮な感覚だった。同じ作家のMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞受賞の「ボトムズ」も面白そう。