電子竹林:Blog

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「妖櫻忌」(ようおうき)

篠田節子 角川書店。著名な女流作家大原鳳月が死去、担当編集者堀口のもとに大原の秘書若桑律子が訪れる。大原をモデルに綴った原稿を持ち込んで来た若桑…。篠田節子は初めて読んだ。モダンホラーではあるが、日本的な味が強いという所で、「死国」などの坂東眞砂子などを思い出させる。全体には面白いが、短いせいか最初のアイデアから広がりが無くもの足り無い印象。他の作品も読んでみないと、この作家のホラーについては評価出来ない感じ。