電子竹林:Blog

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「ラスト・コヨーテ」上- The Last Coyote - Michael Connelly

マイクル・コナリー 古沢嘉道訳 扶桑社ミステリー文庫主人公のハリー・ボッシュ、LA大地震で家は半壊、恋人のシルヴェアとは別れ、上司のパウンズ警部補への暴力で強制休職処分を受け精神分析医のカウンセリングを受けることに。休職の時間を使い、1961年に起こった、ハリーの母親である売春婦マージョリー・ロウ殺害事件を再調査するが事件の裏側に気がつく…。「堕天使は地獄へ飛ぶ」と同じハリー・ボッシュ・シリーズ。ハードボイルドらしいストイックな展開。ボッシュはかっとしやすい性格だけど人間味があって、暴力的でもなく魅力的。単純な事件と見られた売春婦の殺人事件の、その裏側が次第にあばかれていく展開の上手さは見事。楽しめた。