電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「テレビ消灯時間2」

ナンシー関、文春文庫。週刊文春の1997/7/3号~1998/7/16号の連載コラムをまとめたもの。小さいからこその岡村、関口の仕切り、藤井フミヤの技術、「聖者の行進」のラストシーンのなさけなさ、「8時だJ」の男の性の商品化、長野五輪の欽ちゃん、さらにNHKおしゃれ工房のニットデザイナー広瀬光治を料理したのは凄い。単なる個人ではなく、そこをNHK的な囲みの空間と見ているのはさすが。今回は宮部みゆきの解説が結構面白い、社会的眼福という言葉の使い方はお見事。ナンシー関の言葉の技と、視点の上手さ、その才能を語る。ナンシー関ファンは必読。