電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「DOLLS ドールズ」

北野武監督脚本編集、山本耀司衣装、菅野美穂西島秀俊三橋達也松原智恵子深田恭子武重勉。松本(西島秀俊)は結婚式当日、別れた婚約者の佐和子(菅野美穂)の自殺未遂を知り、式を中止し佐和子の元へ向かう。精神を病んだ佐和子と松本は体をヒモで結び彷徨う…。顔に怪我を追ったアイドルと目を貫く熱烈なファン、若い頃に別れた女が毎週約束通りに待っているのを知るヤクザの親分の二つの物語が同時進行する。ツマラナイ、ツマラナイという余りの前評判に期待度ゼロだったので落胆はしなかったが、やはり面白くは無かった。日本色を強く出す始まりの文楽、色彩の使い方などから映画賞狙いという揶揄があるのも判る。物語は重要視されたく無いのかもしれないが、3つとも平凡なエピソードだし、アイドルの話は谷崎潤一郎の「春琴抄」そのままな感じで余りにオリジナリティに欠ける。ラストも凡庸。

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