電子竹林:Blog

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「太陽」

アレクサンドル・ソクーロフ監督撮影、ユーリー・アラボフ脚本。1945年、地下の防空壕で暮らす昭和天皇(イッセー尾形)、御前会議で陸軍大臣は本土決戦を語るが、自分は良い条件で国民に平和をもたらしたいと降伏の意思を示す…。"日本上映は絶望的"とよく書かれていたが、日本はそれほど表現の自由が無い国なのか。現人神に疑問を抱き、家族への愛情を素直に表し、ヘイケガニについて無邪気に語る、ここまで人間的に描かれる事に反感を感じるのかもしれないが、自分としては昭和天皇の人間像を正しく捉えられ整理出来た気がする。事実と違う点もあるだろうが、ドキュメンタリーでは無いので重要では無いだろう。侍従長佐野史郎香淳皇后桃井かおりも印象的な演技。「太陽」は四部作の三作目、いままでにヒトラーを「モレク神」で、レーニンを「牡牛座」で描いているらしいが両方とも未見、観たくなった(四作目は誰?)。「マッカーサー回想録」も読んだ事ないが興味が出て来た。77

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