電子竹林:Blog

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「幸福な食卓」

小松隆監督、瀬尾まいこ原作(第26回吉川英治新人文学賞)、長谷川康夫脚本。中学三年生の佐和子(北乃きい)の家庭は、成績優秀だった兄ナオ(平岡裕太)は大学を辞め農業を始め、母さん(石田ゆり)は家を出て、父(羽場裕一)は"今日で父さんを辞めようと思う"と言い出す。そんな頃、佐和子のクラスに大浦勉学(勝地涼)が転校してくる…。純愛悲劇の部分も強いが、基本的には家族再生の物語。純愛が重くなっていない所は好感が持てるし、微妙なオフビート感も嫌いじゃない。物語の力よりは北乃きいの終止、力が抜け切った自然な演技の賜物かもしれない。同監督の「奇談」(id:zom-1:20051119#p1)とは随分とスタイルが違う感じ。原作も読みたくなる。自分としては最後のミスチル曲部分が無い方が余韻があったと思う。(追記:原作を読む id:zom-1:20070314#p1)

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