電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「起業バカ」

渡辺仁。脱サラ、リストラで起業したのは年間約18万人、予備軍が60~70万人、希望者が130万人。小泉首相時代の「1円起業」、大学発ベンチャーの育成、起業融資、創業セミナーなどによる「3年間で起業を年間36万件」という目標を掲げたが、実体は1500人に一人しか成功していないという事実。このマクロ的な数字よりは、ミクロ的な実例の方がリアル感がある。特にフランチャイズ経営のヒドさは目に余る、団塊の世代退職金30兆円を狙った悪徳ビジネスと言える。悲惨過ぎて落語「素人鰻」的な笑える要素は無い。2005年、ライブドアショックの前の本なので内容的にはちょっと古いか。(memo:「名経営者が、なぜ失敗するのか?」フィンケルシュタインの失敗するトップの7つの習慣、市場や環境を支配していると思い込む、公私混同、全知全能と勘違い、自分を100%支持する人間以外を排除する、会社の理想像にとらわれスポークスマンになろうとする、ビジネスの障害を過小評価する、かてつの成功体験にしがみつく)

http://www.amazon.co.jp/dp/4334933564/