電子竹林:Blog

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「監督ばんざい」

北野武監督脚本編集。12本の映画を撮るがヒットしたのは1本のみのキタノ監督。暴力映画を封印し、小津安二郎風「定年」、昭和30年代が舞台の「コールタールの力道山」、純愛映画「追憶の扉」、ホラー「能楽堂」、時代劇「青い鴉 忍 PART2」、SFスペクタル「約束の日」などを試みるが…。前半はほとんどパロディ、技術的に高い所もあるし面白いシーンもあるがほとんど自己満足。こんな映画ばかりヒットしやがってという悔しさと、このくらいは俺でも撮れるという屈折した意識が交錯している印象。「大日本人」(id:zom-1:20070608#p1)と比べるのもあまり意味が無いが、最後にまとめきれずに投げやりな終わり方をしているのは似ていて、結果的に両方ともかなり詰まらない。岸本加世子と鈴木杏のコンビはちょっと面白い、鈴木杏の肌荒れが凄く気になった。

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