太田直子。字幕屋の家業、「!」の多様、禁止用語、ルビと混ぜ書きなどなど。一秒四文字、十字×二行以内の字幕屋の世界は清水俊二や戸田奈津子の本で読んでいたが、著者はその次の世代。字幕の話に時代の差はほとんど無いが、日本語の感性に対する所はなかなか面白い。「問題な日本語」などよりずっと鋭い感性。続編を望む。(memo:なによりもよくないのは、自分がたまたま詳しいジャンルについて、他人の無知をさも非常識だというように冷笑すること)(memo:PTAでは「子供」は「供える」の意味があるから必ず「子ども」と書く)(memo:口合わせ=はっきりと口の動きが見えているときは、出来るだけそれに合わせた日本語にする)