レスリー・デンディ、メル・ボーリング。体温恒常性証明のため高温室に入るジョージ・フォーダイス、消化のメカニズムの解明のために食べ物を袋に入れて飲むラザロ・スパランツァーニ、呼吸の解明のため毒ガスを吸い込むホールデーン親子、ペルーいぼ病が感染症だと証明するために患者の血液を入れ死亡したダニエル・カリオン、生体リズム解明のため地下洞窟生活をするステファニア・フォリーニ、黄熱病の感染経路を証明するために蚊に刺されるジェシー・ラジア、ピッチブレンド(ウラン鉱)からラジウムを分離し被爆したキュリー夫人、自ら心臓カテーテルを試すヴェルナー・フォルスマン、時速1017kmでGに耐える地上最速の男ジョン・ポール・スタップ…。「優れた子ども向け一般科学書に贈られる賞」を受賞。非常に読みやすく面白い。方法論が少なかった時代で実験にかける情熱に感服する反面、そこまでやらなくてもいいだろうと思えるマッドサイエンティスト的精神に驚く。(memo:1960年以降に蚊が復活したのは微生物に分解されない物質が世界中で捨てられ、それが絶好の繁殖場所になったため)
