シルベスター・スタローン監督脚本主演。サラ(ジュリー・ベンツ)たちコロラド州のキリスト教支援団体はミャンマーのカレン族に医薬品を届けるために、タイ北部の山中で暮らすジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)に案内を頼む。その後、サラたちはミャンマー軍に拉致され、救出のために雇われた傭兵部隊5人にランボーが加わる…。飛び散る血飛沫、肉片、戦争映画というよりはスプラッター映画。始まりはミャンマーの軍事政権云々という話から始まるのに、その後に政治的なメッセージなど微塵も無く、ひたすら殺戮、殺戮。「ランボー」1982年みたいに技術と知恵で切り抜けていく所は少なく、火薬と重火器で殺しまくる。「ランボー」は反戦メッセージも明確で展開も上手かった(原作も面白い)ので別格だが、その後の「怒りの脱出」、「怒りのアフガン」の汚点をさらに付け加えたって感じか。傭兵部隊5人のキャラが上手く描けて、敵にもうちょっと魅力があって、救出作戦がもうちょっとまともだったら、まだ観られたと思うけど。でも、スプラッター映画大好きな人には勧められる(「ブレインデッド」とか)。
