電子竹林:Blog

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「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」- Charlie Wilson’s War -

マイク・ニコルズ監督、ジョージ・クライル原作。テキサス州選出の下院議員チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)は、酒好き女好きの型破りな政治家。反共産主義で大富豪のジョアンヌ(ジュリア・ロバーツ)の勧めで赴いたパキスタン、チャーリーはソ連アフガニスタン侵攻による難民にショックを受け、CIA局員のガスト・アブラコトス(フィリップ・シーモア・ホフマン)と共に、ソ連軍と戦うゲリラ・ムジャヒディンに武器を密輸する計画を展開する…。実話ベース。部分的には面白い所もあるが、全体には平凡。テンポも悪い。最後の最後に、アフガンに対する米国の政策を描き、その後のイスラム原理主義タリバン911という流れを連想させる皮肉な部分な非常に素晴らしい。いいのはそこだけだった(ピンと来ない人も多いかも)。「卒業」のマイク・ニコルズがこんな平凡な映画とは…。すでに77歳、こんな映画を遺作にしないで欲しい。フィリップ・シーモア・ホフマンの演技は素晴らしい。登場シーンはみんな存在感がある。

http://charlie-w.com/