電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ぐるりのこと。」

橋口亮輔監督脚本原作編集。1993年、小さな出版社に勤める翔子(木村多江)は第一子の妊娠中、夫のカナオ(リリー・フランキー)は靴の修理屋で働いていたが、先輩の紹介で法廷画家の職を得る…この監督のゲイものには飽き飽きしていたので「ハッシュ! Hush! 」を観てなくて、1995年「渚のシンドバット」以来の13年ぶり。全体の物語は納得出来るし、ラストへのまとめ方も上手い。何回かの長回しシーンは緊張と緩和の作り方も巧み。法廷シーンはかなり作為的、演出過剰で下品な感じがした。ライティングや美術も微妙な所に気配りがないなあ。まあ満足ではあるが、なんで一般受けするのかちょっと分からない。しかし、天井画でいかにも若冲というのは単純な気がする。

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