電子竹林:Blog

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「K-20 怪人二十面相・伝」

佐藤嗣麻子監督脚本、北村想原作「完全版 怪人二十面相・伝」(未読)。第二次世界大戦が無かった別の世界の日本、1949年。華族制度により富裕層と貧困層が二分する帝都で、金持ちから美術品や骨董品を盗む怪人二十面相が世間を騒がしていた。サーカスの曲芸師の藤原平吉(金城武)は、羽柴財閥の令嬢・葉子(松たか子)と探偵の明智小五郎(仲村トオル)の婚約を盗み撮りする仕事を頼まれるが…。面白くなりそうな所が沢山あるのに、全体には平凡。泥棒修行の所なんかかなり好きだし、ROBOT製作らしいヒューマニズムにも共感出来るけど。「スパイダーマン」や「バットマン」などのアメコミ映画の影響は強く、「カリオストロの城」も連想させ(クラリスにしては松たか子ではトウが立ってるけど)ややオリジナリティに欠ける。江戸川乱歩のに登場する一人乗りヘリが使われるのは嬉しかった。

http://www.k-20.jp/