電子竹林:Blog

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「MW(ムウ)」

岩本仁志監督、手塚治虫原案。16年前、沖之真船島の島民全員が一夜にして死亡。二人の生き残りの少年、賀来(山田孝之)は神父となり、結城(玉木宏)は大手銀行のエリートであるが裏では関係者への残忍な制裁を続けていた。タイ、バンコク日系企業の家族の誘拐事件が発生、捜査協力の刑事の沢木(石橋凌)は身代金を用意する結城と出会う。一方、新聞記者の牧野京子(石田ゆり子)は連続する犯罪の被害者の関係性に気がつくが…。最近、原作を読み返したばかり。原作は設定を使っているだけで基本的には物語はあまり関係がない。同性愛などはバッサリ切られている(まあ、当然か)。玉木宏の女装姿は面白そうだったけど残念。手塚治虫生誕80年作品としてはかなり期待外れ。玉木宏の悪人像はなかなか面白く、ピカレスク・ロマンとしては面白い作品になりそうだったのにストーリが酷過ぎる。陳腐なエピソードの上にテンポも悪い。山田孝之の神父は出番が少ない上に、面白みが無かった。

http://mw.gyao.jp/