小泉徳宏監督。昭和11年、親同士が決めた結婚に悩む凛(蒼井優)、昭和30年代、出版社に勤める翠(田中麗奈)は突然のプロポーズに動揺する、そしてその姉妹、薫(竹内結子)、慧(仲間由紀恵)。平成21年、妊娠しながら恋人にも振られた奏(鈴木京香)、一人息子に愛情をそそぐ佳子(広末涼子)は祖母の葬儀のため故郷へ戻る…。3世代6人の女性の物語。資生堂TSUBAKIの宣伝映画なのかと思っていた観る前の印象よりは、結婚、出産、出会い、別れの女性の物語はなかなか上手いと思った。人間関係を曖昧にして、ひっぱる所もいい。それでも、見終わってみると印象に残るエピソードは少ない。やはり6人全部を撮ろうとしたのは無理な印象。白黒、テクニカラー風、ブルーカラーな映像の作りなど凝っているところもあるけど、小津っぽさや木下恵介っぽさはちょっとやり過ぎな感じ。
