守屋健太郎監督、岡田ユキオ原作。山奥にあるオンボロの「シーサイドモーテル」、インチキ美容クリームのセールスマン亀田(生田斗真)の部屋に呼んでいないコールガールのキャンディ(麻生久美子)が現れる。朝倉(山田孝之)と留衣(成海璃子)の部屋にはヤクザの相田(玉山鉄二)が借金3000万円の取り立てに現れ、小さなスーパーの店長・太田(古田新太)の部屋では妻(小島聖)がパチスロに行った隙にコールガールを呼ぼうと企み、石塚(池田鉄洋)はキャバクラ嬢マリン(山崎真実)をモーテルへ連れ込む…。なんとなく元は舞台かと思っていたら、岡田ユキオのコミックが原作、未読。典型的なグランドホテル形式、亀田とキャンディの話は深みがあってそれなりに面白いし、朝倉とヤクザ相田の話も裏があって良い。それでも、全体には何かパっとしたエピソードがないのが残念。笑いも滑りがち。この話なら、もっと面白くなると思うんだけどなあ。
